分野別、研修医にオススメの医学書。第2弾!
今回のテーマは「外科」。
外科の研修は内科と違って、基本的にはオペにしっかり参加できていれば合格なので、それほど本は必要ないが、持っておいたらいいことありそうな医学書を紹介しよう。
『ネッター解剖学アトラス』
外科は解剖が命。
オペに入る前日にパラパラみておくのも良いだろう。
「この血管、何?」って聞かれてもきっと大丈夫。
総合評価:★★★★★ (星5つ)
『イラストレイテッド外科手術』
この本は外科志望(特に消化器外科)の人だけが買えば良い。
病院の図書室に置いてあることもあるので探してみて。
消化器外科のメジャーな術式に関して、手順がイラストと共に載っている。
これを読んでからオペに臨むと、オペ中の術野を見て、どこまでオペが進んでいるかが分かる。
また、オペ後の手術記録を任されてしまうような場合にすごく役に立つ。
総合評価:★★★★☆(星4つ)
『心臓血管外科研修医コンパクトマニュアル』
循環器内科でもオススメ本として紹介したが、こちらが本業。
手術器具や体外循環の話、手術手順なども充実している。
循環器系に関わるなら、持っておいて損のない本。
総合評価:★★★★★(星5つ)
『心エコーハンドブック 基礎と撮り方』
心臓外科をまわっていると、「先生、ちょっとエコーしといて」と無茶ぶりされることがある。
内科ほど詳しくやる必要はないし、忙しいし、研修医の勉強のために言ってくれるのだが、急に言われると困ることも。
心エコーの基礎を学ぶのに最適な本。
総合評価:★★★★★(星5つ)
『標準小児科学』
もし、小児外科をまわるようなことがあれば、この本は持っておいたほうが良い。
小児外科の先生方は、皆さんこの本を読んでいるので、話の中でこの本の内容がよく出てくる。
同じ土俵に立っていると、色々と得。
総合評価:★★★☆☆(星3つ)
最後に
以上、外科系診療科の研修で役に立つ本でした。
外科研修は指導医にひたすら付いていけばOKだから、はっきり言ってしまうとネッター以外は特に必要ない。
外科の先生方は、内科と違ってあまり知識にうるさくないし、分からない時は分からないと正直に言ったら優しくツッコミながら教えてくれる。
どれだけやる気を見せて可愛がられるかが鍵だったりする。
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